2019年度夏季ワークショップ「3DプリンタWS」

tedium 2019.10.03
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プロダクト夏休みシリーズ第5弾!
 
最終回は、夏休み最終週の4日間に開催された
毎年大人気の3Dプリンタワークショップの様子をお届けします。
 
参加した学生のほとんどが3Dプリンタを初めて触るとのことで、まずはプロダクトデザイン学科で普段使用している3Dプリンタ( zortrax M200 )のベンチマークテストを個人で行いました。

傾きやRの違いいよる垂れ、フィットテスト、チューブのテーパーテスト等、これらのテストを応用し、今回のワークショップでは紙コップのアダプターを制作するという課題を2人ずつのチームになって取り組みました。
 
では、今回のワークショップで生み出されたそれぞれのチームの作品を紹介します!

紙コップ×鉛筆削り
削りカスが紙コップの中に溜まって、そのままゴミ箱に捨てやすい仕組みになっています。
外れにくくするために蓋の内側にツメを作ったところがこだわりポイントだそうです。
 

こちらはしなりを活用した作品。
紙コップ底の溝に絶妙にフィットしているので2点で支えているのに安定感があります。
パズルのピースのような土台も3Dプリンタで出力したとのこと。
様々なところで個人ワークで行ったベンチマークテストが生かされていますね〜
 

紙コップ×貯金箱
上からも横からもコインを入れられる仕組みになっているので、重ねて硬貨の種類ごと分けて貯金することもできるんだそう。
重ねた時のずれ防止用突起の部分にフィットテストが活用されています。
 

こちらの作品は紙コップが紙コップを持っているので乾杯すると紙コップ同士も乾杯するというなんとも可愛らしい仕組みになっています。
砂糖やマドラーを握らせることもできるので便利な上、その健気さと可愛さにキュンとします。
 

紙コップに足が生えるコップホルダー
可愛い上に、パーティーなどでのコップの取り間違い防止にもなるというアイテムです。
いぬバージョンねこバージョン取り揃えているので、いぬ派の方もねこ派の方も安心です。
 

一見シンプルな紙コップホルダーですが本来垂直に立っているはずの紙コップが斜めになっていることで異空間を演出できます。
さらに机から持ち上げて口に運ぶまでに手首をひねらずそのまま飲める角度に計算されているんだそう。シンプルなものほど調整が難しいところをよくこだわって制作していました。
 
 

プロダクトデザイン学科は2年生以上であれば誰でも3Dプリンタを利用できます。
(しかも1g 10円という破格!)
今回のワークショップに参加した学生はもちろん、参加できなかった学生でも準備室の無料講習を受講すれば利用可能ですのでどんどん活用してくださいね!(要予約)
 
これにて2019年度プロダクトデザイン学科夏休みシリーズ終了です。
大学生の夏休み、遊びたいだろうし実家に帰ってゆっくりしたいだろうし3年生はインターンシップ真っ盛りで忙しい中で、時には苦しみながらも毎日楽しそうにワークショップに参加している学生をみて、みんなデザインが好きなんだなあと改めて感じました。
 
後期からワークショップの経験を各演習で生かして活躍する姿が見れるのを楽しみにしています!
 
 

text by ishikawa